おれの紅蓮華
chiから年末2020 12/31 19時ころに電話がかかってきた。
俺からかけ直すがなぜかでない、でてくれない
なぜかけてきたのか?
どうしてこのタイミングで?
もしや、オレのところにかえってくるのか?
高まる俺の期待感。
ラインはブロックされていなかった。
しかしあとから聞くと、かけ間違えただけのようだった。
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chiとの別れから、はや一年。
あれからもchiの夢を一ヶ月に一度必ず見てしまう。
悪夢だ。
いや、本当の悪夢は今この瞬間の現実の世界だ
しかし、この世にいる以上生きていかなければだめだ。
しかも俺は長男だ。
戦え、戦え、戦え。
そう誓ったあの冬。
俺はあれから少しは変われたのだろうか?
いや、変われたことはいくつかある。これは断言する。
しかし、肝心なところ、幸せかといえば否、chiとのあの一ヶ月の日々が俺の胸の中に残り続けている。
chiとの別れから3人の女性と付き合っていた。
しかし、何も感じず、何も満ちず、何も得られなかった。
彼女らは幸せそうにしてくれていた。
しかし、俺は逆にその表情を見る度に虫唾が走っていた。
- どうしてコイツラはこんな勝手に幸せそうにしているんだ?
- 俺は全く何も幸せじゃないのに。
気づいたことが一つ、
もはや俺にとってchi以外のオンナなんてどうでもいいのだ。
どうでもいいからこそ、とことん残酷になれる
俺は彼女らにどんどん要求をすることを覚えていった。
モーニングコールから始まり、ご飯を作ってもらったり、合鍵を作ってもらったり。
中には風俗で働いてまで貢ぎたい女の子もいる
こんなにも尽くしてくれるのに、心が満ちないんだ。
chiとのあの幻の1ヶ月に帰りたい。
あの夢に戻りたい。
しかし、もう現実を見よう。
もうchiはいないんだ。
起きろ。
起きて戦え。
悪夢を断ち切れ。
俺の戦いはまだまだ続くのだから。
to be continued