初心を忘れずに人生を歩む
お前何回言われたらわかんの?めんどくせえやつだな、死ねよ
あー拾わなくていいよ、汚い
あんなやつ絶対無理だろ
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すごいね!勉強教えて欲しい!
優しいね、付き合って欲しい
もう君には勝てる気がしないわ笑
お前は我が校の誇りだ
-これは俺の俺による人生逆転物語だ
(フェイクなしの全てモノホン)
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札幌から田舎の小学校に転校した。
緑が多く、空気も澄んでてて水も美味しい。
まさか自分が転校生の身分になるとは思っていなかったので自分自身特別感が湧いていた
新しい学校が始まるのは二週間後。
楽しみだ。
しかし、美しい自然を堪能しているとき、これから悪夢が始まろうとしていたのはまだこの時気づかなかった
例えるのならラーメン二郎初めて食べて、その美味さに感動したと思えば後半まさかの悪夢を見る、まさにそんな感じだ
新学期早々、皆んなとは仲間になれなかった。 俺がADHDで変なやつだったっていうのもあるし、田舎者特有の特異な人間を受け入れないという性質なのだろうか。
担任の先生も助けてくれなかった。
助けてくれないのはいい。
ただ、悪いことを全て俺のせいにするのは我慢ならなかった。
クラスの中に必ずいる悪ガキとかいるでしょ
そいつらが俺に嫌がらせをしてきて喧嘩したときも全部俺のせいにされたし。
俺の自身の要領の悪さ、頭の悪さ、容姿の悪さ、等々先生はどっちの味方をするかというと悪ガキのほうだった。
※悪ガキはもう結婚していて、子供もいる
そして卒業の年を迎えた
中学への進学だ。よし、おれはここから新しい学生生活をデビューするんだ。
しかしだめだった。
なぜなら同級生がすべて小学校の連中と同じだったからだ。
小学校のときからの憂鬱は中学まで続いたのだ。
しかも、中学は小学のときよりももっとひどかった。
それは学年順位の存在だった。
学年順位があれば自然と格付けが済み、さらにバカにされた。
おれの中学は学年上位は貴族、それ以下はヤンキー以外の俺みたいなインキャは奴隷と呼ばれるシステムがあった
しかしその奴隷だった俺がテストで赤点連発する理由は努力不足以前に、定期テストがいつ行われてるかわかっていないという状況だったからだ。
え、なんで皆んないきなり勉強してるの?
え、なにこの答案?
あ、これがテストってやつか
ひどすぎる。
今から考えても自分はひどかったと思う。
ちなみに95人中89位だった
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この時から鬱病を発症し始める。
朝起きられない、なにをするのにも憂鬱、やることを先延ばしにする(ADHDの特徴)、等々
悔しかった。
なんで俺はこんなにバカでみんなから見下されて苦しんでるんだ。
でも転機が舞い降りた。
初めて友達ができた。
それも只の友達じゃない。そいつは学年1位の神だった。(ランクの高い高校に行ったあと国立大学の法学部にいくほどの秀才)
特に勉強を教えてもらったわけでもない。
ふつうに一緒遊んだりしただけだったけど、それだけで幸せだった
自分のような人間と対等に接してくれるのが彼が初めてだったからだ。
するとふと思った。
-こいつはなんでこんな優しいんだ?
-俺もこうなりたい。
-勉強で順位が上がればみんなにバカにされないんじゃないか?
そう考えた俺は行動した。
その頃は中学二年生。
小学校の算数からやり直すために教科書を引っ張ってきた
簡単な問題を解いて行くうちに自分のリズムをつかんでいく。あれ?けっこう勉強って面白いな。
どうしてもわからない問題は休み時間に先生に聞きに行った
それが日課になって周りにも目立つようになった
すると、聞こえてくる聞こえてくる
あいつ絶対できるようになんねえだろ
しかも本人に聞こえるようにね。
思うのはいい。ただ声に出しちまったら戦争だろうが。
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中学2年秋。僕の努力は実り始めた
学年順位は89位→40位
そして中学3年生では最高で9位までのし上がる (それ以上は北大、商大レベルのところへ行ったらしい)
すると、どうだろう。周りの見る目が変わったんだ。
すごいな!
頑張ってたもんな
勉強教えてくれ!
今まで話しかけられることなどなかった。
女の子とも話したこともなかったが、この時人生初めてのステージに俺はいた。
そして、地元の高校進学へと進学
※中学2年の後半まで成績が悪かったため、ランクが足りず、行きたいところに行けなかった
偏差値は40くらいの高校。
でも俺は肩の力を抜くことはせず、学年では常に2位をキープした。
在学中に英語検定を取得したりと、先生方からのサポート受けることができたので充実した高校生活だったと思う。
そして高校三年の春、ついに第一志望大へと合格することができた。
俺の高校は偏差値40のバカ高故に、大学進学率が低く、指定校推薦が多かった。
その中で歴代唯一俺だけが一般入試試験を 一発で成果を出した
すごいね!勉強教えて欲しい!
優しいね、付き合って欲しい
もう君には勝てる気がしないわ笑
お前は我が校の誇りだ
高校最後に嫌いだった担任から誇りと言われた時は歓喜のあまりアドレナリンがドバドバでていた。
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今は俺は大学生だ。
大学へは6年通い、その経過では落ち込むこともあったし、楽しいこともたくさんあった
あのとき頑張ってよかった
今でも心からそう思える。
ここまで見てくれてありがとう
end