拙者を海に連れてって part2
僕らは気づけばすすきののはずれあたりまで歩き、気がつけばラブホ街にまで流れ着いていた。
男2人ビビって、声をかけることがまったくできなかったのである。
僕「男2人もいるのにほんと情けねぇ。」
過去に味わった声かけできない悔しさがじわじわと湧き上がっていた。
しかし、ここまで来てしまったのだ。
今日はなんとしてでも成果を残したい。
次に一番最初に目に入った二人組に声をかけよう。絶対逃げねえ。
そう決心し、僕らはついに声かけをすることにした。
すると、目の前に二人組を見つけた。
どうやら2人泊まるラブホを探しているようだ。
すすきの一安いと言われている、おとぼけびーばーに入ろうとした時に僕が先陣を切った。
俺「そこ、もう満室ですよー!」
女の子達「え、そうなんだ。ありがとうございまーす😊」
僕「いえいえー!なに、2人ともカップル同士か何か?笑」
女A「そーそー笑 私たちなかいーもんねー笑」
とりあえず、色々話した後和んだ感じだったので、四人で泊まるところを探そうと提案すると向こうは快くokしてくれた。結構酔っている感じだった。
軽く自己紹介をする。
ぽっちゃりめのほうがカレン、小柄で可愛いほうがウランである。
ウランはガールズバー勤務、カレンは忘れた
そして、僕らはこの広い街、すすきのへとホテル探しの旅に出たのだった
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俺たち男2人はイライラの頂点に達した。
どこのホテルも空きがない。
アパホテルですら空いてない。
そこら中にあるアパ社長の顔を見るたびに腹が立った。
しまいには友達もおかしいことを言いはじめる。
友達「もう、河川敷とかでいいんじゃね」
バカか。こいつはなにもわかっていない。
そもそも女性を外で寝かせるわけにもいかないじゃないか。それにもう寒い季節だし、青姦もクソもない。
しかし、ここでカレンからナイス提案を受ける。
カレン「もう泊まるところ無いし、ウチくる?」
オウ、まじかよ。
まさかの女子宅パターンか。
無論、この提案を断る理由などない。
友達「いくいく〜♩」
青姦ノリノリ野郎だった奴もこの提案にのった。
そして僕らはタクシーで向かうことになった。
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カレンの家に到着。
部屋の中はまさに女子って感じだ。
ここまでくるのに僕らは彼女らとだいぶ仲良くなっていた。広い街中をひたすら歩き続けるうちに、苦楽を共にしたシンパシーを感じ、四人の結束力は間違いのないものだった。
ちなみに僕は最初、カレンに目をつけていた。
だがしかし、どうやらカレンは友達の方に好意を寄せていたらしく、ボディタッチもどうも多い。
僕は避けていたウランにアプローチすることにした。
避けていた理由は可愛すぎるからだ。
ガールズバー勤務のこんな可愛い子が俺なんか相手にしてくれるわけない。 そう思った。
しかし、いざ押して見ると結構手応えがよかった。
後から彼女から話を聞いてみたところ、ホテル探しの最中に僕が代わりに荷物を持ったりしたことにすごく喜んでいたようで、僕に対してのイメージは良かったらしい
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夜が明けてきた。
しかし、暑いな。かなり暑い。
カレンの家にはエアコンがなかったのだ。
扇風機をつけるも熱風しかこない。
僕もシャワーを三回浴びていたが、すぐに汗だくになり、そろそろ限界だった。
カレンと友達は2人で隣同士でまだ寝ていたが、ウランは暑すぎて起きていたらしい。
僕らは外へ2人で散歩をしに行くことにした。
ウランも散歩に行きたがった。
外に出た。
朝日が眩しい。そして涼しい。
僕ら2人は会話しながら近所を歩いた。そして、いつのまにか手を繋いでいた。
そして、公園を見つけ、ベンチで少し休んで行くことにした。
続く