スト値1と半年付き合ってみた結果www
幸せだ。
今までにない、恋愛で心からの幸せを噛み締めていた。
駆け引きやテクニックなど必要とせず、ただお互いを必要たらしめる関係。
スト値1っ子(ワンコとする)との出会い。
これが本当の幸せなのかもしれない。
しかし…
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2019年1月
大学はほぼ留年が決まった。またしてもだ。
しかも、内定先も2留のクズにしてはもった
いないほどの会社だった。
でもそれでよかった。
俺なんて就職しても役に立たないし、生きて
いても誰からも必要とされない。
いつかは死のう死のう、と考えていても死ぬ勇気すらない。
どうしようもない人生。
でもワンコとの出会いがその鬱々とした気持ちや自分を貶める価値観を全て消し去ってくれた。
彼女とはある出会い系を使って会い、そこから交際が始まった。
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ワンコは26歳でエステのお店に勤務していた
交際経験は今までで一度もなく、彼女自身もどちらかというとモテない人種だ。
かといって、不潔だったり非常識な人種というわけではなく、顔が可愛くないだけでそれ以外は聖人君子だった。
料理は美味しい、気遣いができてかつボンボン故に一人暮らしの僕にお世話をしてくれたり。
でも料理が美味しいとか気遣いとか抜きにして純粋にワンコのこもを好きになっていた。
無論最初はそんなに好きになれなかったし、ワンナイトくらいにしか考えていなかったが、一ヶ月を過ぎたあたりからもう好きで好きでたまらなかった。
僕らの好きの感情は天井がないように思えた
僕は今まで付き合った女性にすらも最高の愛をもらえず愛すること自体が罪に思うほどだった。
僕自身に強い一途な心があったのだ。
しかし、ワンコは今までの女とは違った。
僕の愛に対してそれ以上の愛を僕に与えてくれた。
例えるなら、価格にしてはたくさん食べられるラーメン二郎だ。お金がないときも低価格で腹一杯食えて最高だ。
しかも、タダでマシマシにして腹の満足度をさらにあげてくれる。
好きになるに決まってる。
感じる愛は無限なのだった。
ーー
僕は今までたくさんの女性と話したり、友達になったり、エッチしたり、フラれたりを繰り返していた。
他の友達よりもより精力的に。
側から見ればただ女とヤりたい男にしか見えなかっただろう。
その行動力の根源にあったものはなんだろう
それは誰かに本気で愛されたいという気持ちだったのかもしれない。
無論 誰でもいいというわけではない。
しかし、その想いはなかなか叶わずにいた。
そもそも、見た目が悪いのもあったのだろうけど、女性ともまともに話せないし、そもそも経験値がないのだ。
そんななか、ワンコは無償の愛を僕に与えてくれた。
そして、その家族も僕のことを受け入れてくれる(たまに飯も食いに行くくらい)
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2019 7/18
ふと、僕はある夢の中にいた。
その夢の中にはワンコの姿は見えない。
目の前にいたのは別の女性。
その女性には見覚えがある…そうだ!俺の友達が付き合っている彼女さん(スト値7、ナナコ)だ!
しかもナナコは僕のことをとても好いているようだった。
なぜ俺のことが好きなの?と彼女に問う。
しかし、その質問に対するナナコの返答にはノイズが走り聞こえない。ちょうど昔テレビであったようなホワイトノイズのような雑音。
だからなんでナナコがここまで僕のことが好きなのかはわからない。
そして夢の中の僕も彼女のことが好きになっていた。
そして僕もなぜ彼女のことが好きなのかわからない。彼女のことなんてまるで知らないのに。
でも好きになっていた。
でもここで、はっと気づく。
好きになる理由なんて実にシンプルなことなんだ
外見や性格が主だろうが極論を言えば、性格が悪くても外見がよければ全て正義になる。
逆に外見が最低でも性格がいいから交際を続ける、という風にはならないだろ?不満を持ちつつも交際を続けるという行為は妥協なのである。
女性はともかく、男性は付き合う女性に対してはどれだけ可愛いいかや美しさで己の価値を測る。
その価値とは優越感が上位にくるのではないか。
結論として、交際する女性の一番大切なものは外見なんだ。
いくら良い性格や美味しい料理の腕前、金持ちであっても、永遠に心の底から愛すことができるのかということとは別問題なのである。
貧困が罪であるように、女性は外見が悪ければそれだけで罪なのだ。
朝目が覚める。
そして、僕の心の中心にいたワンコは片隅にいたような気がした。
心の中心を失えば、それを埋めようとするのが人間の性。
僕の心はまた次のステップに移っていた。
新しい女性を探そう、そう思った。
無論、自分磨きもこれまで以上にしなくてはならないし当然熾烈な戦いになるであろうから修羅の道となるであろう。
ただ、僕は次のステップへと進んだ。
自分にある自尊心の回復は済んだんだ。
ありがとう、ワンコ。
僕をここまで成長させてくれて。
また僕は旅に出ることにするよ。
本当にありがとう。