地獄の砂は魔法の砂
地獄の砂は魔法の砂
ストレスのない日常。
傷つかない日々。
俺はもう傷つきたくなかった。
だから働かないし、人ともなるべく関わらないしで、何もしないことこそが今の自分が生きていく上では最も最適解に近いと信じていた。
しかし、どう生きようがストレスを感じることは避けられないのだ。
しかも、最も最悪なのがストレスを回避しつつ、楽を求めすぎる生き方は死にやすいという事実だ。
単に言えばストレスを避けようとすれば避けようとするほどさらにストレスに弱くなるのだ。
すると、どんどん何もできなくなり、最近までの自分の状態であった、「なにもできなくなる」状態になってしまう。
ニートがどんどん働けなくなっていってしまうのはこういうことだと思う。
それに、何も行動できなくなるとチャンスも掴めない。
俺はふと思った。
今の生き方は、本当に価値のあるものや経験は手に入らない。
しかし俺は幸運にもその状態から抜け出したいとようやく思えた。
本当にやりたいことが見つかった、というよりも生きていくということに対する恐怖に自分はひょっとして過剰に恐れていたのでは?と感じる場面が最近あったからだ。
詳しくは書かないが、さらに俺はこう思った。
ストレスにさらされてどうしようもなく辛いときこそ、自分はその状況から抜け出そうとする能力が昂まる。これこそが俺の才能だ。と。
バカにされてもいい、嫌われてもいい。
ストレスがなんなんだ。
そんなものみんな抱えてるじゃないか。でも必死に生きている。
俺はこいつとともに生きていく。なんならそいつは俺を新しいステージへと連れて行ってくれるためのライフコーチなのだから。