ラーメン二郎のテーブルは赤い
あの夜、僕は女子寮内に潜入していた。
管理人に見つからないかという恐怖、他の女子学生と鉢合わせしないかというハラハラ感、これらの緊張感は例えるならラーメン二郎で初めて大ラーメンを注文した際の食べられるかどうかのワクワク感に似ていると言って良い(残したら店長に怒られる)
その時の僕の姿といったらまさに日本の忍者そのもの。
そして、無事忍者は宝部屋へとたどり着く。
インターホンを鳴らす。そうすると部屋奥から出てくるあの人。
ゆりかだ。
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その頃の僕は相変わらずモテなかった(今よりモテなかった)
非モテの現実に耐えられず、ついに僕は実行する。
そう、出会い系だ。
今でこそやってないが(身バレしたため)前まではタップル誕生といったマッチングアプリをやっていてこのときはこのタップルが熱かった。
まず、これのメリットはワクワクメールなどと違ってメールのやりとりが無限大にできるということだ。
だからこそ、メール数に悩まずメールしまくれるので出会い系初心者にはオススメだ。
遊び目的の子もいるが、4割は真剣な出会いを求める人もいるらしい。
この時の僕は純粋に一人だけと長く付き合いたいと思っていたのでタップル誕生は相性がよかった(いまは一人とだけ付き合いたいという考えなど恐ろしくてありえないが。)
気になった女の子にマッチングのオファーを送り、向こうがokすればマッチング完了だ
タップル誕生はけっこうマッチングしやすい。
ただ、マッチングするも向こうからメールが返ってこないというケースが多いのも事実としてある。
マッチングする→メールも続く→会うというのが王道の流れだな。
ある日、マッチング完了の通知がきた。
これが彼女との出会いの始まりであった。