ホワイトプランでいこう

モテたいやつだけ来い。俺をジャンプ台として使え

壁ドンと波導の勇者ルカリオ

あの夜、空は快晴で雲ひとつなかった

周りはビアガーデンで人だかりができ、とても賑やかだ。

そんな中、僕らは僕しか知らない誰も知らない秘密の場所にいた。

ーードン…

レンガ造りの壁に彼女を押し付け、僕は壁ドンした。

壁ドン、なんともいい響きだ。

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あの日、

僕らは出会い系アプリで知り合った。

相手の女の子はいわゆるアニオタで、特にポケモンが好きだという。

ポケモンシリーズではダイヤモンドパールで終わっている僕は会うまでに、色々勉強しておいた。

よし、完璧。

あとは会って、楽しもう。

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待ち合わせ当日

集合場所は毎度おなじみ、札駅の白い石だ。

その日の僕はポケモンの知識はもちろん、髭を剃り、髪をセットして、全て完璧にしてきた。

出会い系での現地での待ち合わせにはひとつコツがいる。

お互い初めて会う際には着いたらライン電話をし、電話をかけている人を目標にし、お互いを見つけるのだ。

なぜなら、出会い系の女の子というのはプロフが見事に加工されており、まったく役に立たないからだ。

ライン電話がくる。

彼女からだ。

ポケモン娘「ついたー、どこいる?」

電話をしながらお互いを見つける。ドキドキの瞬間だ。

あ、見つけた!

彼女がいた。帽子をかぶっている子だ。

ポーチには若干年代物のポケモンルカリオがぶら下がっていた。

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お互いを認識する。

さぁ、ゲームの始まりだ。

続く