ホワイトプランでいこう

モテたいやつだけ来い。俺をジャンプ台として使え

wooden or brass ? part2

僕はその頃ツイッターをやり始めていたときだった。

ツイートの内容は最初の頃こそ、ご飯の画像をあげたり、日々の何気ない生活を記したものだったが、次第に女に振られた腹いせに女ディスりのツイートばかりしていて、ついには後輩女子からブロックされる事態にも陥った。

俺のツイートを見た女どもは嫌な気分になってしまえばいいさ。

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でも自分が一番わかっていた。

こんなこと無意味だと。

僕は毎日吐き溜めのような日々を送っていた

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ある夏の夜、僕は自分のベッドに横になりながら、使い古して黒ずんだスマホを片手にネットサーフィンをしていた。

外では蝉の鳴き声と田んぼのカエルの声が聞こえてくる。

そこでふと、なにを思ったのか、気づけばモテる方法について調べていた。

すると、どのサイトに飛んでも

コミュ力が大事!

清潔感を!

出会いの場を増やそう!

載ってることはほぼ共通していることだ

はは、今の僕にはどれも欠けているものばかりじゃないか…笑

しかし、なにより腹が立ったのは

女性は優しい男性が好き、だ

自分を優しい男などとは言わない。でも優しくしてきた結果嫌な思いばかりしたし、優しい男が好きだなんて嘘に決まってる!

もういい、寝よう。

どうせ俺なんて女性と付き合えることなんてできないんだ。

「ん?なんだれこれ」

スマホを閉じようとした瞬間、何かを見つけた。

冴えない男の周りに女性が描かれている

タイトルには

僕は愛を証明しようと思う。

一冊の本だ。

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いつもならスルーしてたのかもしれないが、このときはなぜか気になってしまい、kindleで購入した。

しかし、僕はこのときとんでもない魔書を手に入れてしまったのだ。

内容はこうだ。

主人公の弁理士の渡辺には付き合っている女性がいたが、後から彼女が不倫をしていることが発覚し、さんざ利用されたあげく連絡も不通になる。

その後も様々な女性との出会いはあったが、全く上手くいかず、フラれ続けの日々を送る。

なんだこれ、こいつ俺とおんなじやん笑

しかし、続きがある。

渡辺はある日、あるナンパ師と出会う。

この人物が物語の中のキーマンであった。

彼は渡辺にナンパの術の全てを教えた。

そしてページを数ページめくると、既に彼はかつてのモテない男ではなくなった。

この本の核心的な部分は恋愛を確率のゲームと定義しているということである。

そしてそのゲームに勝つには様々なテクノロジーを駆使していきながら、進めて行くといった感じだ。

恋愛なんてそれこそ人と人が好きになればいいくらいにしか思っていなかった僕には衝撃的だった

ましてや、ナンパをするような輩などろくな人間がいない、そう思っていた。

僕はこれにとても興味が湧いた

ナンパか…明日早速行ってみるか…?!

世界が動き出した感じがした