ツボの中身はなんだろな
その日は結局2時間くらい電話していた。
彼女はタップルでのトークがかなりツボだったらしく、僕のことをとても興味を持ってくれたらしい。
彼女は元カノと別れてから2ヶ月経っていて、そろそろ彼氏が欲しいなどの話を振ってきたりした。
さらにどこのラブホおすすめトークなどもしたのだが、僕にならついていくかもー(笑)など、とんでもねえ話をしてきた。
これらのワードはこちらに好意を寄せている可能性があるので激アツだ。
そして、後日会うことも決まり、その日は電話を切った。
ーーーー
後日も彼女からの連絡も頻繁に来た。
ツボおばけのスタンプ
うふふ、可愛い奴め。
僕らは主に電話でとても話した。
映像付きの電話もしたのでもちろんお互いの顔は知れている。
そして彼女はとても可愛かった。
僕はストライクゾーンが広いとか言われるが、そんなの関係ねぇ。
誰もが可愛いと思うくらいのべっぴんさんだ。
こんな可愛い子が俺みたいなのと釣り合うのか?と考えたくらいだ。
そして、気がつけば僕の方が彼女のことを好きになっていたのだ。
会ってもいないのに、この感覚は今思い出せば気持ち悪いこと他ならない。
ただ、彼女はとても僕に興味を持ってくれていて、しかも話もとても合うし好意も感じられた。
だがしかし、男から女への好意はタブーとされているのは僕が一番よくわかっていたのにそれをやってしまったのだ。
男から女に好意を向けていいのはただしイケメンに限る、なのだ。
そして、ついにやってしまった。
僕は心の底から湧き出る感情を抑え込めなかったのだ。
例えるのなら、この後バイトがあるのにラーメン二郎のコールの際に我慢できずにニンニクを入れてしまうといった愚行に近い。
「お前のこと好きになっちまった。」
「は、はぁ…」
あとは予想どうりの展開が待っていた。
ここで書く必要もない。
その後は放心。
ただただ放心。
あれだけ誓ったのに。
自分からミエミエの好意を寄せることがどれだけ自分を奈落に突き落とすのかということを。
その後は彼女からブロックされていたことが確認できた。
それを確認後、己のジロ禁を解き、自らラーメン二郎へと足を運んだのであった。
bad end
たまには自分のことも語るさ
最近何もつまらない…
生きてるだけで苦しい…
生きててつまらない…
こんな感覚が元々僕にはあった
いわゆる人生に煮詰まりを感じているというようなことだ。
なぜ勉強しなきゃいけない?
なぜ働かなきゃいけないの?
なぜ頑張らなきゃいけないの?
こんな感覚は誰にでも時々あることだ。
主にそれは人間弱っているときに感じることが多いのだ。
ちなみに僕はというと、仕事はできない、人から舐められる、モテない、勉強ができない(英語だけはかなりできる)など、いくつもの"ない"があった。
しかも精神的にも弱い。
世の中にはいわゆる陽キャラと陰キャラの2種類がいるが、僕は完全に悪い方に属していたにちがいない。
しかし、それでも希望はあった。
グズグズ生きている毎日、この中でももがいているつもりだった。
しかし、結果的には何も起こらず、何も得られず、誰にも愛されず。
僕は何のために生きているのかわからなかった。
恋愛に関してもそうだ
考えてみても、自分のことさえ信じていない(自信がない、好きではない)のに、女性が自分のことを好きになってくれるだろうか?否、そんなわけない。
だから僕は自分を好きになるようにすることにした。
まずは自分との約束を必ず守ること。
これは決めたことは必ずやり、サボらず継続していくといった大変シンプルだが、自信をつけるにはとてもいいことだという(心理カウンセラーの偉い先生が言ってたらしい)
もう一つは強くなること。
強くなるのに、手っ取り早いのは体を鍛えることだという。
体を鍛えることによって結果的には心の鍛錬にもつながり、しかも健康的で引き締まった感じ体になれば異性にもモテる。
主にこの二つを継続してからもう一週間。
いまはとてもいい気分だ。
最後にひとつ、名言を紹介しておく。
福本漫画に登場し、映画にもなったカイジに登場したキャラクターの言葉だ。
「命はもっと粗末に扱うべきなのだ」
僕の大好きなシーンだ。至言だと思う。
どんな状況で飛び出したセリフなのか?それは大体こんな感じ。
ギャンブルで大金を得るために、命を賭けることに決めたカイジ。
周りは「めちゃくちゃだ!」と言うが、カイジは迷わず命を賭けて勝負しにいく。
それに対して、勝負を見守っている大ボス兵藤から出る賞賛の言葉が、上のセリフだ。
そのセリフは更に、こう続く。
雑魚にはわからぬ
生きたいだけの…雑魚にはわからぬ感性…!
福本伸行の漫画は最高にヒリヒリ来て人生訓になるのだけれど、このシーンは特にそうだ。
前の僕に合わせて考えてみれば、まさに僕は生きたいだけの雑魚だったに違いない。
この言葉の意味は人生は「ガンガン行こうぜ」じゃないといけないということだ。
誰にでもきっと、「自分の人生をこうしたい」という理想があるはずだ。
その理想を実現するためには、「いのちだいじに」で過ごしている場合ではない。
「いのちだいじに」を選んでいたら何も挑戦できない。結局理想には少しも近づかない内に死んでしまう。
理想を実現するために何かを変化させることは、変化を受け入れることだ。
変化を受け入れることは、失敗を受け入れることだ。
今までと違う何かに挑戦するなら、失敗のリスクは常につきまとう。
「生きたいだけの雑魚」の方が死にやすいという皮肉
以前の僕のように鬱になったり自殺したりする人のほとんどが、”生きたいだけの雑魚”なんだと思う。
ブラック企業で精神を病みながら働き続けたり、どうしようもなくなって自殺してしまう人は、”生きたいだけの雑魚”なんだと思う。
変化を嫌い、とりあえず生きていけてる現状を守るために、暮らしを変えたいと思いながらもひたすら働き続ける。
彼らは、現状を大きく変えるジャンプをするのを恐れている。
崖を飛び越えられずに死ぬのを恐れている。
その結果、今の場所でゆるやかに死んでいく。
即死の危険性を恐れて、ゆるやかな死を選ぶ。僕にはそんな風に見える。
僕は逃げない。自分を裏切ることもしないと決めた。
痛みや悲しみ、そこを乗り越えようとする、なんというか、
少しでもまともな人間になろうということこそが人間生きているっていう感じなんだろう。
人生を変えたい。この一心だけだ。
おわり♡
ツボの中身はなんだろな
「お前のことが好きになってしまった」
「は、はぁ…」
ーーーー
その頃の僕はノリに乗っていた。
タップルだ。
このタップルは非常に優秀で、マッチした女の子とは無限回数のメールのやりとりができ、ワクワクやハッピーなどのメール料がいちいちかからないのだ。
しかもタップルには趣味の合う同士とのマッチング機能があるが、これもいい。
やはり、何か共通点がお互いにあれば会話もスムーズにいくのだ。
しかし、あの日神が舞い降りた。
そういった趣味カテゴリとかまったく関係なく、彼女と出会った。
ーーーー
あきなとはすぐに打ち解けた。
どうやら俺のペースに持ち込んだようだ。
彼女とはすぐに電話もした。
そして気がついたらエロい話もちゃっかりしてたり。
つづけ
ラーメン二郎のテーブルは赤い2
彼女とはパンケーキの話で盛り上がり、パンケーキを食いに行くことにした。
ゆりか「うちの寮の近くにパンケーキ屋さんありますよ!」
僕「おー近くにあるんだ。パンケーキ屋さん通うためにそこに住んだんでしょ笑」
ゆりか「そんなわけないじゃないですか笑 ただ、パンケーキ好きなので近くにあるのは嬉しいですね」
お店は円山にあり、まるやまぱんけーきというお店だ。
実はここ、前にも行ったことがある悪魔のパンケーキと天使のパンケーキのメニューがある所だ。そう、僕がハチミツ瓶をひっくり返して、パンケーキを台無しにした思い出のある店である。(前記事参照 もう、好きじゃない。ラインもしてこないで。)
女子はみんなパンケーキが好きなのだろうか。よりにもよってここ。
何ヶ月も女子と会話していない僕にとってこのアポはとても緊張した。待ち合わせの時はすでにハチミツで脳みそドロドロだった。
もうハチミツの過ちは再び繰り返さないようにしよう。
ーーー
初会い当日
駅前で待ち合わせし、到着のラインが来たので僕らは通話しながらお互いを見つけた。
しかしお互い緊張のあまりか会話もなくフリーズ。
例えるならラーメン二郎初心者が知らずに誤って小ラーメンを頼み出てきたそれに絶句しているような感じだ。
僕「そ、その服かわいいね…うーんと日本製の布?」
ゆりか「え、いや、どうなんだろう…わかんないな…」
何か話さなきゃと思うけど思いつかないし、わけのわからない会話になる。
でも向こうもそうだった。
何か話そうかと一生懸命だ。
ゆりか「あ、でもね、これ友達から借りた服なんだ!私男の人と会うのってあんまりないからどんな服を着ればいいかわからなくて笑」
ゆりかも大概だった。
そしてパンケーキ屋さんに到着。
なんというか、あの時はお互い緊張はあったが、お互いの中の何かが共鳴していたんだと思う。この人ともっと仲良くなりたいと。
二人ともパンケーキを注文したが、パンケーキのモサモサ感もあり、なかなか喉を通らない。でも二人ともどこか楽しんでいた。
ーーー
外は夕焼けの時間になっていた。
僕らはパンケーキ屋を出た後、二人で少し散歩した。
特に会話はない。でもそれでよかったのだ。
1時間ほどだろうか。ただ歩いて少し話すだけ。
彼女はこの後用事があるということだったので、僕らは別れた。
彼女からすぐラインが来た。
「ありがとう。今日あんまり話せなかったけど、楽しかった!」
僕からもすぐラインを返した。
そして、また二人で会うこともすぐに決まった。
帰り道、一人で歩く僕の中から何かで無限に溢れている感じがし、中から膨らんだような感覚だった。
その膨らみは食べたパンケーキではなくもっと別のもので胸いっぱいだった。
ーーーー
後日僕らはまた二人でスターバックスでデートすることにした。
しかし、デートに行く前に思い出した。
僕「(留年の手続きで学務課から今日中呼び出し食らってるの忘れてた…)」
彼女にはあんまり今日は一緒にいれないから今度にすることを提案した(留年のことは伏せておいた)
でも、彼女はこう答えた
「少しでもいいよ。今後ちょっと用事あわないし!」
こうして僕らは会うことになり、スタバでコーヒーを飲んだ。
いられたのは30分もない。ただ、会えただけでも嬉しかった。
別れた後もラインのやりとりは続く
ゆりか「今日もありがとう!でもやっぱりもうちょっと一緒にいたかったな…笑」
嬉しかった。
その後は学務課へ行き、担当のお兄さんに留年のことで怒られもしたが、悪い意味では落ち込まなかった。幸せいっぱいだったから。
例えるなら、ラーメン二郎の店内で店長に怒られようが、その後に二郎が食べられる幸せが待っているのなら落ち込まずに乗り越えられるといった心境と同じといったところだろう。
学務課からの解放後、僕はラーメン二郎へと赴く。
そして昇竜の如く、麺を思いっきり啜る。
いつもより美味しく感じた。
そしてなせがその日だけ、ラーメン二郎の赤いテーブルはいつも赤く、ルビーのように綺麗に見えた。
ラーメン二郎のテーブルは赤い
あの夜、僕は女子寮内に潜入していた。
管理人に見つからないかという恐怖、他の女子学生と鉢合わせしないかというハラハラ感、これらの緊張感は例えるならラーメン二郎で初めて大ラーメンを注文した際の食べられるかどうかのワクワク感に似ていると言って良い(残したら店長に怒られる)
その時の僕の姿といったらまさに日本の忍者そのもの。
そして、無事忍者は宝部屋へとたどり着く。
インターホンを鳴らす。そうすると部屋奥から出てくるあの人。
ゆりかだ。
ーーーー
その頃の僕は相変わらずモテなかった(今よりモテなかった)
非モテの現実に耐えられず、ついに僕は実行する。
そう、出会い系だ。
今でこそやってないが(身バレしたため)前まではタップル誕生といったマッチングアプリをやっていてこのときはこのタップルが熱かった。
まず、これのメリットはワクワクメールなどと違ってメールのやりとりが無限大にできるということだ。
だからこそ、メール数に悩まずメールしまくれるので出会い系初心者にはオススメだ。
遊び目的の子もいるが、4割は真剣な出会いを求める人もいるらしい。
この時の僕は純粋に一人だけと長く付き合いたいと思っていたのでタップル誕生は相性がよかった(いまは一人とだけ付き合いたいという考えなど恐ろしくてありえないが。)
気になった女の子にマッチングのオファーを送り、向こうがokすればマッチング完了だ
タップル誕生はけっこうマッチングしやすい。
ただ、マッチングするも向こうからメールが返ってこないというケースが多いのも事実としてある。
マッチングする→メールも続く→会うというのが王道の流れだな。
ある日、マッチング完了の通知がきた。
これが彼女との出会いの始まりであった。
壁ドンと波導の勇者ルカリオ part2
僕らは予約していたお店に向かった。
行く場所はすすきのの中央にあり、料金もとてもリーズナブルなので、女の子と飲みに行くところでよく使う僕のお気に入りの店だ。
店に向かう途中はポケモンの話で盛り上がり、飲む前に僕たちはすでに出来上がっていた
ーーー
アルコールを頼んだ後はさらに僕らの会話は加熱した。
しかし、彼女から思わぬ事実が告げられる。
「私、実は高2なんだ…」
まさかのjkだった
おいおい、酒飲んじまったよ。
僕はすぐに飲み物を取り上げた。
さすがに叱った。
店をでた。
一人で帰らせるのは危ないので、散歩した後、大通り公園のベンチを見つけたので休むことにした。
ベンチの上では二人の距離はゼロだった。
雰囲気はとてもよかった。
あとで聞いたが、本気で自分を怒ってくれる人は今までにあんまりいなかったらしく、俺に怒られたことで俺に対して信頼が湧いたらしい
僕は彼女の肩に手を回す。
僕らは二人になれるところを探した。
しかし、神のいたずらなのか、カラオケ、ネットカフェなど全てが空いていなかった。
もう、打つ手がねぇ。だれか。
思いついた。あそこしかない。
そこはサークルに所属していた頃に偶然知った場所だった
そこはレンガの壁に囲まれており、知らないと気づかないくらいの死角になっているので、そこをセレクトした。
僕はすかさずポケ子を壁際に追い込み、壁ドンした。
牛丼といえば吉野家であるように、壁といったら壁ドンである。
壁に囲まれているのに、壁ドンをしない愚か者はいるだろうか?いや、いない。
バックに吊り下げられているルカリオが激しく揺れていた。
ーーーー
彼女の家は門限が厳しいということなので、別れることにした。真駒内までということだったので、僕も真駒内まで送っていくことにした。酔っていて、危ないからだ。
列車中は色々話していた。
でも彼女からはたくさんの喜びの言葉をもらえた。
今日はありがとう! 今日来て会ってよかった。また会いたい。
彼女は満面の笑みを浮かべ、改札を出ていった。
彼女と別れてからまた僕は地下鉄に乗る。
そして、気分が有頂天になり社内の吊り手で懸垂をしていた。
次の日ーーー
ラインはブロックされていた
bad end
人生楽しい
今回はコンビのオファーがきた。
今回の相棒は関西出身で、経営コンサルタントの自営をしている人だ。
まずは札幌駅に集合。
俺たちは札幌からすすきのまでに伸びる地下街で始めることにした。
しかし、相棒がこれまた切れ者。
レベルがまったく追いつかない。
何が凄いかって、一声掛け目で連絡先交換し、しかも次会う予定までこぎつけたのだ。
まさにリーチ一発ツモ。
俺も負けてられねえ。
しかし最初はボロボロだった。
負けてばかりだったのでとても落ち込んだ。
俺は顔に出やすいので相棒にはすぐバレた
相棒「何をやっとんねん笑お前バリおちこんどるやんけ笑」
炸裂する京都弁。向こうの人は容赦がない。
しかし、負けず嫌いの性格に火がつき、ついに僕は見境なく声をかけまくった。
結果これが好調。
声をかけるのに抵抗がなく、ついに僕の中のエンジンが温まり始めて頭も回るようになってきた。
例えるなら、最初食べきれず苦しかった二郎ラーメンも何回かトライして行くうちに、苦痛が苦痛でなくなるような感じだ。
そしてついにヒット。
相手は身長170cmほどで、ロングヘアの超美人に僕は声をかけた。
暁美ほむらに似ていた
(今考えたらよくあんなのに声をかけられたなと我ながら惚れ惚れする。無論シラフである)
そして、彼女は左目に紐無し貼るタイプの眼帯をつけていたので、僕はそこに目をつけた
僕「ちょっとすいません、僕の心に秘めた思いを聞いて欲しいんですが…」
ほむら「は?」
僕「さっきから後ろから歩いていて、あなたから魔力を感じていました。まさかとは思いますが、その左目に隠しているのは伝説と謳われる邪王心眼ですか?」
ほむら「お兄さんそれは新しいわ笑」
めちゃくちゃ笑ってくれた。
そして向こうも興味を持ってくれたのか、僕らは道のど真ん中で5分ほど話した。
ほむらはこの後友達と遊びに行くということで、僕らは今度遊びに行くことにした。
ライン交換も提案したが、快くokしてくれた
やっぱり人生捨てたもんじゃない。
ーーーー
相棒に報告すると向こうも喜んでくれた。
僕らは二人でまた夜の街に繰り出すことにした
(この後は色々あったけど書けません)
end