ホワイトプランでいこう

モテたいやつだけ来い。俺をジャンプ台として使え

Do you like Bitter chocolate? part2

僕らは順調に声かけをこなしていった。

ラーメン二郎の、食べても食べても減らない麺を箸でテキパキと口へ運ぶように、休まずひたすら声かけを繰り返す。

声をかけることなど到底昔の自分にはできなかった。だけど、今はできる。

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もう、何も怖くない。

そう思っていた。

すると、歩道の向こうに三人組を発見。

すぐさま追いかけて、行動を起こす。

しかし、こいつらが曲者だったのだ。

一人が白のワンピースに、黄色いスカートを履いていて、まるでビールと白い泡のような服装だったので、そこをイジることにした。

俺「服装目玉焼きみたいだし、ビールみたい笑 そんなにビール飲みたいの?笑」

ビール女「あ、そーなんですよー わたしらこれからビアガーデン行くんですよねー」

三人はもう前の店で飲んだ帰りで、ビアガーデンに行く最中だった。

いい感じに酔っていて、ビールを五人で飲むことを誘うと、快くokしてくれた。

ビアガーデンまで向かう途中に僕はビール女と、相棒は後の二人と話していた。

しかし、ここであることに気づいた。

ビアガーデンに近づくにつれて明るくなり、それは露わになった。

こいつら全然かわいくない。

しかも態度がめちゃくちゃでかい。

仕事は看護師らしいが、看護師というワードにやられた。

看護師イコールエロいという童貞思考っぷり。アホだ

ビアガーデンのお店の前までつく。

相棒「おい、もう帰ろうぜ…全然かわいくねぇよ。」

しかしもうそんな空気ではない。

奢られる気満々の奴ら。

そして、もう逃げられない。

ーー

僕らは2000円ずつ投資し、3.7リットルのビールを飲むことにした。

そして、とりあえず乾杯。

盛り上がるっちゃ盛り上がった。

しかし客観的に見るとどうみても向こうのほうが主導権を握っている感じ。

俺らは完全に舐められていた。

ーー

ビアガーデンが閉まる。

相棒が連絡先打診をし、とりあえずラインを交換した。

一緒にこの後どっか行きませんか?

何をトチ狂ったのか、僕らはなぜだかこいつらとワンちゃんを狙っていた。

そこまで可愛くない、性格も良くない、態度はでかい。

完全に看護師というワードに僕らの心は絡め取られていたんだと思う。

無論、奴らはそんな誘いに乗ってくることなく、帰った。奢られたビールの礼もせずに。

そして、何分間か後に気づく。

三人全員からはブロックされていた

Do you like Bitter chocolate?

「私らとビール飲みたいなら奢れよ」

「金もねえくせにナンパしてくるとかバカじゃねえの?」

人生は苦い経験ばかりなのかもしれない。

でもやり方を変えさえすれば苦さから甘さに変わるのだ。そう信じて僕は歩き続ける。

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ーーーー

つい最近まで女の子達と海へ行く約束が反故にされた。

また出会いがない…、

しかしそこで諦めないというのが僕という男。

バイト終わり、僕はナンパに久しぶりに行くことにした。

時は夕刻を刻み、空は徐々に赤くなり始め、ビアガーデンに行くのにもちょうどいい気温だ。

この時間帯は女の子たちは基本、グループで行動するので、僕はもう一人を誘い、僕らはペアで行動することにした。

お、早速おいでなすった。

札幌駅から大通りのビアガーデンに向かう3人組が向かってくる。

先陣は僕が切った。

俺「こんばんは〜、すいません、俺ら道に迷っちゃって、明日ってどっちですかー!」

女の子達「笑 えーと、むこうじゃないですか?」

俺「あ、向こうかー!

…お姉さんかなり適当に言ってますね笑」

女の子「(爆笑)」

ツイッターのトレンディさんに教えてもらった道聞きオープナーはなんとかワークしたようだ。

ちなみにこれは基本的にシラフでやっている。父親譲りの酒の弱さが災いし、頭の回転が悪くなるからだ。

喋るところは喋る、イジるタイミングもきちんと掴む。

5分ほどトークで続き、和んだ感じのところで誘いを申し込む。

しかし向こう三人はお店の先約があるということで、残念!

しかし、初っ端からいい感じだ。

僕らは三人に手を振り、次の出会いへと向かった。

ーーー

僕らは大通りのビアガーデンへと潜入することにした。

すると、信号待ちにしていた二人組がいた。どちらもとてもかわいい。

俺「すいませーん、お二人って今何待ちですか?」

女の子達「? 信号待ちですけど」

俺「お!奇遇ですね! 俺らも今信号待ってたところなんですよ!笑」

女の子「何言ってるんですか笑笑」

よっしゃ掴みは完璧。今日は行ける気がする。

連れの男「すいません、俺男なんですけどいいんですか?笑」

連れに男いたのは気づかなかった。

さすがに二人して謝った。

〜〜〜〜

そうやって僕らはグループの人数全てをトータルしても1日で40人には声をかけていた。

ついて来てくれた相棒にもいい思いをさせたいので、今日は絶対成功させたい。

しかし、この後あの奴らと飲みに言った瞬間、悪夢と化した。

俺の愛人、山岡家

ーーー僕らの三角関係は、例えるなら

二郎ラーメンと山二郎、そしてたまに行く山岡家の三者間であった

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※今回は2割くらいのフェイクを含んでます。

ーーーー

大学3年の冬、僕が出会い系にハマり始めた頃だ。

僕には2人の彼女がいた。

いや、正確には一人の彼女Yともう一人のセフレAだ。

それぞれ二人とは出会い系でマッチし、それぞれと同じ時期に仲良くなった。

Yとは特に仲良くなり、元々釧路住みだったのを同棲のために札幌まで来て一人暮らしをし始めるくらい僕に好意を寄せていた。

Aは近くの専門学生で、一人暮らしをしていた。終電を逃したときなど快く泊めてくれる等してくれたので、好意は少なからずあったのかもしれない。Yと会うタイミングがないときに会う程度だった。

続く

All you need is pill part2 last

ーーー私、妊娠しました。

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俺は彼女のことが諦められなかった

彼女を諦めて、ほかの彼女を探すなんてできない。

例えるなら、ラーメン二郎行こうとしたのに休みだからといってその代わりに山次郎に行くかといったら行かないのと同じようなものだ。

そして、ついに、僕は恋愛では禁断の行動をとってしまう。

そう、非モテコミットである。

非モテコミットというのは、お前みたいな欲求不満の男が、ちょっとやさしくしてくれた女を簡単に好きになり、もうこの女しかいないと思い詰めて、その女の事ばかりを考え、その女に必死にアプローチすることだ」。これは「僕は愛を証明しようと思う」の中で、モテる取引先の人が非モテ主人公に放った一言です。

わかっていても止められない感情。

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そしてやってくる絶望。

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彼女とはもう不通となった

泣いた。ただ泣いた。

ーーーー

何週間か経った。

この頃の僕はもうナンパなど、する気も起きなかった。

でも、一人も寂しかったので久しぶりに出会い系にアクセスした

出会い系は金を少しかければ、ナンパと違って女性とは簡単に出会えるのだ

彼女とはその時出会った。

彼女とのやりとりはスムーズにいき、二人でスープカレーを食べに行くことになった

そして、後は二人で家で映画を観た。

ーーーーーー

しかし、事件は起きた

別れた後、彼女から3日目にラインがきた。

「私妊娠した。」

俺は頭がまっしろけになった。

彼女のことは好きだったが、そこまでは望んでいないし、養うこともできない。

しかし…

冷静になってから考えた。妊娠など3日でするわけないと。

どうやら子供は前の彼氏との関係らしい

前彼とはつけるものはつけていたらしいが、妊娠したとなると、あれだけでは心もとないということだ。

その話がなんだか自分にも身近なような気がして、怖くなった。

非モテコミットといい、妊娠の話といい、しばらく恋愛に対しておっくうな気持ちに僕はなってしまっていた。

All you need is pill

end

All you need is pill

俺は怒った

非常に憤りを感じた

なぜ怒ったって?

女に浮気されたからだ。

いや、あれは浮気だったのだろうか。

今でも自分ではわからない

ーーーー

______ごめん、付き合うことはできない。

彼女からはこう告げられた。

どうやら彼女は他に気になった男ができたらしい。

しかも5歳も下の男と。

よくよく話を聞いてると、彼女はいわゆるビッチだった。

しかし、俺は彼女のことを本気で好きになっていたのは事実だ。

彼女が他の男とヤろうが、複数でしようが、関係ない。一緒にいれるだけで幸せだった。

でも僕らは既に、彼氏彼女でなく、セフレと化していた。

つづく

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wooden or brass ? part5 last

ラーメンのスープしぶきが舞い散る。そして服に着く。

しかし、そんなことなど気にも留めないくらいに電流が走っていたf:id:sirakaba3618:20180726194723j:plain

彼女は急須ルーティンが効いた案件だった。

すぐに僕らはまた会うことになり、いろいろ会話をしながら二人でしゃぶしゃぶを食べにいくことにした。

そして、まさか僕がこの日、しゃぶしゃぶするのは肉だけではないということを知る。

ーーー

出会い系で会うのと違って、会うのは二度目なので、さほど緊張するとは思わなかったが、かなしいかな、やはり異なるフィールドで戦うとなると少しばかり緊張している僕がいた。

彼女との待ち合わせ場所は大通公園駅のヒロシ前だ。おっさん一人でうろつくには眩しすぎる場所だし、女性とのデートのみ使えるというまさに聖なるサンクチュアリというわけだ。

彼女は10分遅れて到着した。

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うひょw

来る前にハートマーク…これは脈ありか??(にんまり)

彼女とは初会いまでに4日ほど経過していて、話ネタが尽きないかどうかを心配していたが、そんなことは些細なことだった。

彼女はいわゆるノリがいいタイプで、俺の急須ルーティンにも見事反応してくれたし、打ち解けられるのはすぐだった。

彼女と打ち解けた後は自分のことを自己開示してくれた。

彼女はテレビ局に勤めていて、勤務時間帯も11時ということなので、夜遊びし放題の仕事柄だった

ところで、ここで言いたいことがあるから言わせてくれ。

俺は時に不本意と感じる時がある。

それは僕がいわゆる女性のストライクゾーンが広めであり、女性なら誰でも可愛いと思えるんだという周りの評価である。

しかし、そんな評価を私に与えた愚者共には言っておきたい。

彼女はマジで可愛いい。

街を一緒に歩いているときは優越感でいっぱいになるほどだ

よくこんな人に声をかけられたなと、我ながら鼻が高かった。

ーーーー

僕らはその後も会話を楽しんだ。

会話のテンポもいい。

なによりも好感が持てたのが、会話が途切れた時も彼女から話を振ってくれることや話を聞くときも目を輝かせてくれていたことだ。

彼女からの※IOIのサインは合格点だった。

※IOIというのはIndicator Of Interestの略で、直訳すると「興味の表示」。

意味としては人が誰かに興味を持つ、特に好意という意味で興味を持った場合にする行動のことをIOIと呼ぶ。

要は脈ありサインである。

・脈ありサインの例

・こちらが話すのをやめると、会話を再開しようとする

・クスクスと笑う

・触れてくる

・一体感を築いてなごんだ雰囲気を作ろうとしてくる

・繰り返しこちらを振り返ってきたり、チラッと見てくる

・自分に気がついてほしそうに髪を揺らす

・遠くから視線を合わせると、少しの間見つめてくる

・ほほ笑みかけてくる

・近くに来る(接近)

・あなたをほめてくる

・彼女がいるかどうか尋ねてくる

・名前や年齢を尋ねてくる

彼女から感知できたIOIは少なくとも5つ以上だった。

これらは全部スタンさんからの入れ知恵であるが、5つ確認できればGOチャンスだという。

そして、僕は覚悟を決めた。

彼女を落とそう…!

ーーーー

僕らはしゃぶしゃぶを食べ終わって会計を済ました後、外に出た。

そして夜風を感じた。

心地よい風だ。

そして、僕はそっと彼女の手をとった。

彼女は抵抗せず、手を握ってくれた。

「一緒にこのまま散歩でもしようか」

僕らは夜道を歩きながら南へ、そして南へと歩いて行く。

そして、すすきのを過ぎたあたりから彼女は感づく。

「え、こっちの方ホテルとかある所だよね??」

そして僕は切り出す。

「うん、でもなんもしないよ。俺たちは近くの川を見にいくだけだしね」

僕らには彼女達女性に言い訳をあげるという大事な役割がある。

そう、女性は悪くない。責任は全て男に任せればいい。

そして、話してる間にもホテルの前に着いた。

彼女は何も言わず、僕は彼女の手をすっと引いた。

ーーーーー

ーーーー

ーーー

結局、朝まで二人でいた。

彼女はこの日も仕事なので、朝帰りをしてから仕事へと向かった

俺はついにやったぞ。

久しぶりに充実感を得られた気がした。

僕らはこうして、ナンパを通じて恋人になったのだった

happy end

wooden or brass ? part4

「え、こっちの方ってホテルとかある場所だよね??」

「うん、でもなんもしないよ。俺たちは近くの川を見にいくだけだしね」

ーーー

あれから2週間程か、ナンパをしに街へ繰り出して不発に終わってからは僕は二度とナンパなんてしないと思った。

いま思えば、俺なんかがナンパすること自体がナンセンスなのだ。

それに本当にナンパしてるやつなんて、ロクでもないやつしかいない、そう思うことにした。

でもそう考えようとしても、ナンパのことは頭の中に留まっていた

出会いに困らない、金もかからないのがナンパの魅力だからだ

でも勇気がでないからできない。もどかしさが続いた

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だがある日、信じられない光景を僕は目撃することになった。

夜頃、学校サボりで札幌駅を歩いているところ、彗星の如く、その男は現れた。

身長高めの男の人がミンティアを片手に持ち、そして通りすがりの女の人の後ろにわざと落としたのだ。

当然女性は驚く。でもすかさず、男はトークを広げていく。

そして、和んだのだろうか、女性は聞き入ってるではないか。

その後、二人は連絡先を交換し、その後男はバイバイと手を振り、女の人は満足感を感じていたように去っていった。

立ち去る女性の姿を例えるなら、

ラーメン二郎でオーダー後の待ちに待った二郎ラーメンのどんぶりが目の前にどかんと置かれたジロリアンの待ってましたの満足感と同等、といったところだろう。

ラーメン二郎は食べた後よりも食べる前の方が幸福度が高い。

僕は魔法でも見ているように思えた。

でも、すぐに我に帰った。

そして、すぐにある考えが思いついた。

俺を変えるきっかけはここしかない

あの人にナンパのやり方を聞くしかない…!

僕は考えるのをやめた。

そして足だけを動かし、その男の人の方に向かった。

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考えるな、前だけ進め。

女性に声をかけるよりは多少マシだったが、さすがにまだ恐怖はあった

応援団所属で大声には自信があった。

でもその人に声をかけたときの声量は本当に虫の息程度といっていい。

今思うと情けない話だ。

「あの、さっきのなにをしていたんですか…?」

それでも僕は精一杯その人に話しかけた。

すると相手は最初は戸惑っていたけど、気さくに話してくれた。

「あぁ、ナンパだよ やってみる?笑」

断られたらどうしよう。

話しかけた刹那、そんな思いもあり、まさに賭けだったが、なんとか首の皮一枚つながったようだ。

僕らは場所を移して、人だかりを避けるところへと向かった。

その後は彼とは仲良くなり、意外にもすんごい丁寧に教えてくれた

さっきやっていたミンティアを落とす行為も実はナンパの一種であるらしい。

※詳しくは彼との秘密なのだが、ミンティアを使った手法は彼が初めてナンパに成功したときに使った思い入れのあるものらしい。ただし、普通のナンパよりもミスったら普通に恥ずかしい。

俺はこのミンティアナンパを始め、彼からはナンパの基礎を教えてもらうことになった。

ーーーー

あれから何週間か経った

僕はトライアンドエラーを繰り返しながらナンパを続けた。

なかなかうまくはいかなかったけど、一歩踏み出すことはできた。

僕はあの後もスタンさん(その人のあだ名)と連絡を取りながら、ノウハウを教えてもらったりした。他にツイッターを通して仲間もできた。

発見もあった

スタンさんに教えてもらった、ミンティアルーティンを急須に変えるアイデアを思いついたのだ。

これのメリットとして、急須を使えばお茶をしに行こうという会話に持ち込めやすいからだ。

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僕の急須ルーティンはこうだ

まず、最初に声をかけ、こちらの存在に気づいてもらう

次に軽くお茶でもしよう!と誘う

ここで木製の急須を出す。

ここで笑ってくれる人もいるが、これではまだ足りない場合もある。

ここで二の矢として、もう一つの急須の出番が来る。

ダイソーで買った安い真鍮製の急須だ。

「しょうがないな〜じゃあ、こっちの真鍮製の急須のほうでお茶するのはどうかな(^^)」

ここまでくるとだいたいウケる

女の子側もまさか第二の急須なんてあると思わないので、呆気にとられることになる

笑われせて、うまく誘えばこっちの勝ちだ。

〜〜〜〜

そしてついに、このルーティーンを駆使したナンパで俺に確変が起こり出した。

それはラーメン二郎を食いにいっている時に訪れた。

その日はジロリアンとしてありえない失態を犯してしまった、恥ずべき日だった。それは列に並ばないで、席に座るというギルティーを犯し、二郎の店長に怒られたのだった。僕のジロリアンとしてのプライドはズタボロだった。

しかしラーメンが出来上がるまでに待っている間、幸運がやってきた。

「やっほ〜(^^) この前はありがとうね〜

うん、ご飯ならokだよ〜」

一通のラインだ。

最初はなんのことだかわからなかった。

でも秒で察した。

この子、前に連絡先交換した子やんけ…

その子とは連絡先を交換した後、ご飯を誘うラインをしたが、返信が来なかったので諦めていた。

僕は思わず、分厚いチャーシューをスープの中に落とした。 そう、チャポンと。

そしてそれまで、ギルティーを犯し、傷を負ったはずの心はいつのまにか癒えていた。

つづく